『道の駅天童温泉』を紹介
もりーな天童 天童市森林情報館
道の駅天童温泉
住所:〒994-0028 山形県天童市鍬ノ町二丁目3番41号
電話番号:023-651-2002
営業時間:9:00~18:00 ※道路情報コーナー 24時間利用可
国道13号線沿いにある『道の駅天童温泉』。260台ほど収容できる広い駐車場のある道の駅となっています。施設にはね天童市のお土産屋や産直の商品が売られる『サンピュア ジェイエイてんどうフーズ』、大型の遊具がある「わくわく広場」が隣接しており、子供を遊ばせることもできます。
『道の駅天童温泉』と名称がついていますが、この施設自体に日帰り温泉が併設しているわけではなく、足湯のみとなります。
この道の駅内には、観光案内専用のカウンターが設けられているほか、将棋駒の製作を見学することができます。
施設の入り口には3月のライオンとコラボした絵が飾られています。大人気漫画であり、アニメ、映画にまでなった作品が掲示されているのはファン必見でないでしょうか。
それでは、施設内で体験できることを紹介していきます。
天童将棋駒実演
道の駅天童温泉に入って左手側では『天童将棋駒実演』を行っています。下の写真では、奥に駒を彫る方、手前には字を書き入れる方がいます。どちらも熟練された手捌きで目が離せません。洗練された動きで駒が出来上がっていく様子は、見ていてとても美しかったです。
私が行った時には、とりあえず施設に入った人は実演を見てから、施設の中を見て回るという流れになっていました。
Tento La France Factory
続いて、施設に入って右手側にカフェ『Tento La France Factory』があります。カフェのマークにもなっていますが、天童市は日本一のラフランスの生産地でもあります。
このカフェでは、軽食とスイーツが売られています。せっかくなので、ここでジェラートを買ってみました。下の写真がメニュー表となっており、『だだちゃ豆』と『つや姫』を選択。
みなさんは『だだちゃ豆』って知ってますか?まず前提としては枝豆のことを指します。
だだちゃは山形県の日本海側、庄内地方の方言で「お父さん」という意味のようです。昔を遡れば当時のお殿様がどこの「だだちゃ」の豆か?からいつしか、この地方の枝豆が『だだちゃ豆』と言われるようになったとか。
つや姫においても山形県のブランド米となっています。ジェラートの中には米の固めな食感が残り、お米の風味を味わいつつ、食感も楽しむことができました。
ちなみに、天童市なのにカフェの名前はtento(テント)なのはなんでだと思いますか?
私は天童市って「テントウ市」って読むのか?とか錯乱していましたが、どうやら太陽=お天道様(おてんとうさま)からきているそうです。『サンピュア』も太陽から来ており、それと合わせているとのこと。(株式会社ジェイエイてんどうふーずホームページより)
もちろん、天童市は「テンドウシ」と読みます。笑
駒の湯(足湯)
道の駅天童温泉から出てすぐに足湯が設けられていました。温度は少し熱めとなっており、寒い時期には最高の休憩スポットとなっています。駒の湯というだけあり、湯船と中央の木製の部分が駒の形をとなっています。この施設を訪れた際にはその部分についてもご覧ください。
サンピュア ジェイエイてんどうフーズ
産直の農産物や山形県ならではのお土産が売られる『サンピュア ジェイエイてんどうフーズ』。道の駅天童温泉と隣接しており、お土産を買うお客さんで活気にあふれています。店内のイートインコーナーでは、食事を頼むとお茶碗が渡され、お米の食べ比べができるそうです。
ただ、私は午前中の早い時間で到着したからか、イートインコーナーには食べ比べの炊飯器が置いておらず、お土産だけ買って撤収することになってしまいました。
食べ比べのお米は、天童市の人気銘柄「つや姫」から「雪若丸」「はえぬき」「王将一膳」が日替わりで用意されているとのこと。ホームページを見れば見るほど、食べられなかったことが残念です…
みなさんは昼食を食べる時間帯に行くことをおすすめします。
『将棋むら天童タワー』を紹介
将棋むら天童タワーとは
国道13号線を走っていると、将棋駒の形が特徴的な大きな建物『将棋むら天童タワー』が見えてきます。この施設では、書き駒・彫り駒体験をはじめとする体験教室やお食事やお弁当を注文することもできます。
店内(風除室)に入ると、まず水槽に入った大きなミドリガメがお出迎えしてくれます。なかなかのサイズですので、ぜひ愛でてみてください。
さて、風除室を越えて店内に入ると、大きな将棋駒がお出迎えしてくれます。床の間にこんな大きな将棋駒があると運気も上がりそうですよね。将棋駒以外にも山形県の名産品であるサクランボのお菓子といった地場商品が売られており、伝統工芸品を楽しみつつ、お土産を買うことができる施設となっています。
バリエーション豊富な将棋駒
店内には大きな将棋駒が一つずつ置いてあるだけでなく、デザイン性がある小物もあります。私が買ったのは下の写真にある将棋盤の上に駒が配置されたものになります。わが家には大きな『王将』は似合わないため、小物として玄関に飾れるものを選びました。
この他にも駒が違う配置をされていたり、商売繁盛の左馬の駒が置かれていたりと面白いお土産に出会えるお店となっています。
おすすめのお土産を紹介
山形県天童市のお土産を紹介
おすすめ①:将棋駒パスタ
将棋の駒がパスタになっている、なんとも『将棋のまち』らしいお土産となっています。このポスターのキャッチコピーがまた面白いです。
『食卓に王手!』
意味は分かりませんが、なにか伝わるものがありますよね。私は旅行に行くと『その土地ならではの面白いもの』を買って帰ることにしています。今回はこの将棋パスタに一目惚れしてしまい即断即決で購入しました。
ちなみに、職場へのお土産としても買ってみました。ありがちなお菓子よりもはるかに感触が良くて、買って正解でした。
将棋パスタには、『王将』『と』『飛』『馬(左馬)』が入っています。なぜこの駒が選ばれたのかは朝日新聞DIZITALの記事に書かれていました。
デザインについては天童市の将棋駒製造「中島清吉商店」に意見を聞いた。人気の「王将」、飛び回れる「飛車」、どこにでも進める「と」のほか、馬の字を逆さにした天童独自の縁起駒「左馬(ひだりうま)」の4種類に決まった。
朝日新聞DIZITAL 「職人も音を上げた超リアルな「将棋駒パスタ」 甘い香りも攻めの一手」より一部抜粋
みなさんも天童市のお土産として将棋が好きな方、そして面白いものを求めている方へ、贈ってあげてみてはいかがでしょうか。
おすすめ②:将棋駒
続いて紹介するのは、天童市といえばこのお土産『将棋駒』になります。
天童市の将棋駒の生産は全国で9割以上を占めるそうです。山形県の天童市がなぜ将棋の生産地になったかは知っていますか?
天童市ホームページに記載された『天童将棋駒の起こり』に概要が書かれています。加えて詳細は『天童と将棋駒』に書かれていますので、一読する価値ありです。
一部引用して紹介します。
江戸時代後期に生活の困窮にあえぐ藩士の救済として、当時の天童織田藩の用人職で後に幕末・明治維新にかけて活躍する吉田大八が、当時の天童で生産されていた将棋駒の製作を藩士に奨励した
天童市ホームページ 天童将棋駒の起こりより 一部抜粋
上の写真は『将棋むら天童タワー』に展示されていたもので、折り畳み式の将棋盤でお試し用の駒を打つこともできました。あの『ぱちっ』という駒が将棋盤にあたる音が最高で、何回も指してしまいました。
ちなみに、天童市ではふるさと納税で将棋駒を出品しており、返礼品として駒をもらいつつ、天童市の応援もしてみてはいかがでしょうか。
おすすめ③:YATA COLA
The 地場産品!本格クラフトコーラ『YATA COLA』の紹介です。
10種類のスパイス(ジンジャー、黒糖など)、こだわりの素材から丁寧に抽出されたクラフトコーラとなります。基本的な割合は1:2でコーラをソーダなどで割って飲むのがおいしい飲み方となります。
商品のポスターにはソーダの他にもウイスキーやラム酒で飲むのがおいしいと書かれており、どれもおいしそうだなと思っていた中で、特に目を引いたのが牛乳。
『コーラに牛乳!?』
せっかくなので、ソーダ割り(左)と牛乳割り(右)両方を飲んでみました。
ソーダ割りはクラフトコーラならではの味で、レモン、ライムといった柑橘系のさっぱりした味わいにシナモンと生姜の風味を感じることができました。これはおいしい…
続いて、楽しみしていた牛乳割り。まず、ソーダ割と違って飲むヨーグルトのように少しドロッとした液体となっています。飲んでみると、ソーダ割と同様に風味は残しつつ、牛乳でマイルドになった味わいがたまりません。
私としては、暑い日にはさっぱりとソーダ割り、寒い日には優しい風味と味わいで牛乳割りが飲みたいと思いました。ぜひみなさんも味わってみて欲しいと思います。
山形県といえばさくらんぼ、そして天童市は将棋駒。このクラフトコーラはそんなイメージに食い込んで欲しいと思える一品でした。
おすすめ④:将棋もろこし
続いても、将棋といえば天童市ということで『将棋もろこし』となります。
将棋の駒の形をした和菓子となっており、入れ物も王将とまさに将棋尽くしのお土産となります。
よく、落雁ともろこしって何が違うの?という話になってきますが、原料が違います。落雁については米粉、もろこしについては小豆粉が使われています。この将棋もろこしについても、原料は小豆粉となっており、サクサクの食感を楽しめるものとなっています。
山形県でかわいいサクランボのお菓子と並んでこの将棋もろこしが並んでいた場合、普通にお土産を買って行くなら外れないサクランボを買ってしまうかもしれません。ただ、ここは山形県の中でも天童市です。
つまり、将棋にちなんだものなら、なんでも王手です。
ありきたりなお土産よりも、インパクトで勝負しましょう。
おすすめ⑤:左馬NEO
天童市で生まれた縁起物『左馬』となります。
当たり前のように出しましたが、左馬って知っていますか?これは、天童市が独自に福を呼び込み商売繁盛としている守り駒となります。
馬とは左から乗るものとして、右から乗るとつまづいて転んでしまうそうです。それから転じて、人生つまづくことなく過ごせる、つまり福を招くとなったそうです。
せっかくなので守り駒に込められた4つの意味も知っておきましょう。
天童市の観光ガイドより引用
- 左馬は「馬」の字が逆さに書いてあります。「うま」を逆から読むと「まう」と読めます。「まう」という音は、昔からめでたい席で踊られる「舞い」を思い起こさせるため、「左馬」は福を招く縁起のよい駒とされています。
- 「馬」の字の下の部分が財布のきんちゃくの形に似ています。きんちゃくは口がよく締まって入れたお金が逃げていかないため、古来から富のシンボルとされています。
- 馬は人がひいていくものですが、その馬が逆になっているため、普通とは逆に馬が人をひいてくる(=招き入れる)ということから商売繁盛に繋がるとされています。
- 馬は左側から乗るもので、右側から乗ると落ちてしまいます。そのようなことから、左馬を持つ人は競馬に強いといわれています。
1~3については、特に縁起物として富に繋がり、商売繁盛の贈り物として事業主への贈り物として最適ですね。
4は…競馬?とにかく、競馬に強くなれば富に直結です!
そんな縁起物を現代風にアレンジしたものが『左馬NEO』となります。この飾り駒は全6種の蛍光カラーとペーパーウッド(和紙と木材の積層)で作られており、昔ながらの駒に一石を投じるものとなっています。
お土産を見て回っている時にも、発色の良い色味がとても目を引くものとなっていました。伝統工芸品は好きだけども、人と少し違うものが欲しいという方のおすすめしたい商品となっています。
東北旅行に行ったら一度は目にする『鳴子こけし』
鳴子温泉郷の伝統工芸品:鳴子こけし
最後に、山形県の北側に位置する宮城県のお土産も紹介。かの有名な『鳴子こけし』。宮城県の鳴子温泉郷の伝統工芸品で首を回すと「きゅっきゅっ」と音がなります。
こけしが棚に並んでいるのは、絶妙な雰囲気になっており、少し近寄りがたいものがありました。ただ、この雰囲気こそが伝統工芸品ならではです。
「こけし」は知っていても、何をもってこのような物が作られてきたのか答えらえる人っているのでしょうか。鳴子温泉郷観光協会のホームページを見てみると面白いことが書いてありました。
木地職人によって代々受け継がれてきた郷土を代表する伝統的工芸品。
鳴子こけしは、今から約200年前の文化・文政の頃に、山奥で木地業を生業とする人々が我が子に与えたのが始まりと言われています。山村の子どもたちの玩具として愛されてきたこけしは、時代の流れとともに土産品として売られるようになり、大人の趣味・鑑賞用として発展しました。
鳴子温泉郷観光協会ホームページより 一部抜粋
最初は子供のおもちゃだったのが、大人の鑑賞用へと変わってきたようです。文化の継承によって伝統工芸品の価値が変わってくるのって浪漫がありますよね。
また、同ホームページには興味深い言葉が書かれています。
『今、若い女性たちの間でブームに。』
これは知らなかった。現代では、欲しいものは何でも買えるようになっているからこそ、むしろ趣味嗜好に振り切ったものの方が貴重であり価値が高いのかもしれません。お土産としても、人と被ることはまず無いかと思いますので、自信を持って贈ることができますよ。
文化を大切に、工芸品としても価値の高い「鳴子こけし」の紹介でした。
まとめ
今回は将棋駒のまち『天童市』のお土産についての紹介でした。山形県への旅行だとサクランボといった果物のお菓子がメインになってしまうところですが、天童市は一味違います。将棋の駒から左馬といったその土地ならではの縁起物があり、加えて将棋駒をパスタやもろこしにまで昇華させて地域の特産品として売り出しています。
他にもこの地域ならではの特産品やお土産があるかとも思いますが、私が面白いと思ったものを一部まとめて紹介させていただきました。みなさんが知っている面白い商品があれば、ぜひ教えていただければと思います。
また、この記事では、お土産をメインに書いたため、天童温泉街や有名なイベントである人間将棋、将棋資料館といった観光については触れていません。また機会があれば、街全体を歩き『将棋のまち』を堪能したいと思っています。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。また別の記事で会いましょう。
東北旅行については、別の記事も書いておりますので、旅行の参考にぜひご覧ください。
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