火起こし器と火消し壺は兼用・別々どっちが便利なのかを徹底解説!

キャンプ

火起こし器や火消し壺の購入を考えたことはありますか?

キャンプで火起こしと後片付けのめんどくささを一度味わうと、もっと簡単にできるものはないかと探し始めることになります。

そこで、活躍するのが『火起こし器と火消し壺』になります。

今回は、そんな火起こし器と火消し壺でも、一つで対応できるものと、別々でそれぞれの機能に特化したものを分けて解説していきます!

ぜひ最後までご覧ください!

『火起こし器』と『火消し壺』

火起こし器と火消し壺については、どちらも一つの商品で対応できる兼用のものと、別々となっているものが販売されています。

それぞれ『どのような特徴があり、どのようなタイミングで使うのか』を紹介し、『兼用と別々のメリット・デメリット』と進めていきます。

火起こし器

キャンプの時に火起こしに慣れていないとなかなか火が付かず、無駄に時間だけだ過ぎていくことはあるあるではないでしょうか。

火起こし器というのは、そんな面倒な火起こしを10~15分ほど待っていれば、炭に火が付く便利道具となります。

手順も空気が通るように炭を組みあげ、下に着火剤を置くだけと非常に簡単です。

火起こし器の内部では、温かい空気が上に抜けていくのを利用して自然に空気の流れを作る『煙突効果』が起こり、下部の炭からどんどん火がついていきます。

もし火起こしに自信がないという方は、火起こしについての記事を載せておきます。ぜひ参考にしてみてください。

火消し壺

キャンプの時に困ることとして、残った炭の後処理が挙げられます。

その時に一番やってはいけないのが、『土に埋める』ことです。炭は土に還らないため、埋めるとそのまま残り続けてしまいます。

キャンプ場によっては、使用した炭を入れる灰捨て場があったり、完全に消火した炭を可燃ごみに捨てる場合と対応は様々です。

そのどちらにせよ、完全に消火されていることが大前提となります

バーベキューコンロに炭を置いたままだと火が消えるまで長い時間がかかるうえに、熱が残るため、放置するのは危険です。かといって水をかけるのはもっと危険で、コンロも歪んでしまいます。

火消し壺はそんな炭の後片付けの時に、密閉消火あるいは水消火をすることで炭を安全に処理することができます。

水を張ったバケツに炭を入れればいいかと思うかもしれませんが、密閉消火された炭は火付きが良く次に火を起こす時に使い勝手が良いものとなります。

火消し壺は使った炭を捨てる際にも、次回使う際にもどちらについても活躍することとなります。

兼用のメリット・デメリット

兼用【GREEN LIFE】

火起こし器と火消し壺といえば、一番に思い浮かぶのが、GREEN LIFEの火起こし器兼火消し壺ではないでしょうか。

ホームセンターのキャンプコーナーには必ずと言ってほど並んでおり、ネットでも火起こし器、もしくは火消し壺と検索すればヒットする商品です。

こちらの商品は、スチール製とステンレス製の2種類が用意されており、それぞれのスペックは以下の表の通りとなります。

スペック
スチール製ステンレス製
直径15cm16cm
高さ25cm25.5cm
重さ約1kg約1kg
値段約2,500円約4,500円

大きさや重さについては、ほぼ同じで、一番の違いは値段となっています。

それぞれの特徴としては、

スチール製安価使用頻度が低い方はこちらで問題なし。

ステンレス製:値段は高いが耐熱性や強度が高い。頻繁に使方はステンレス製一択

結論としては、『使用頻度と値段』からどちらを購入するかを検討することになります。

それでは、火起こし器兼火消し壺のメリット・デメリットをお伝えしていきます。

一つで完結できる

兼用の一番のメリットは一つあれば両方できることになります。

キャンプの時は何かと荷物が多くなり、少しでも簡略化したいものです。

そこで、火起こしと火消しの二役ができれば、それだけで荷物が減ることになります。

また、密閉消火した炭が残っていれば、消し炭を取り除き、そのまま着火剤に乗せて火起こしすることもできます。一度火が付いた炭を使っているため、火付きも良いものとなります。

それでは、火起こし器兼火消し壺のメリット・デメリットをお伝えしていきます。

大容量

火消し壺は、バーベキューコンロで使った炭を入れることを想定しているため容量が大きく、火起こしとして利用する時は、そのまま使えるため、多くの炭に火を付けることができます。

バーベキューコンロに炭を並べてカセットボンベのバーナーで火を付けることもできますが、ひたすら炙り続ける必要があるため、火が付くまで付きっきりになってしまいます。

その分、大容量の火起こし器があれば、多めに炭を組んで後はバーベキューの準備をしながら、火が起きるのを待つのみです。

密閉消化のみ

GREEN LIFEのデメリットとなりますが、上下の蓋が開く構造となっており、水を張ることができません。

早く火を消したい場合に水に浸すことができないため、消火に時間がかかってしまいます。

日帰りキャンプが多く、バーベキューを楽しんでから早々に帰るという方は、水消火ができる火消し壺か、バケツを用意することをおすすめします。

蓋の構造に注意

スチール製の火消し壺を検討している方は、蓋の構造をよく確認してから購入するようにしましょう。

GREEN LIFEのスチール製の蓋を例に挙げますが、引っかけるような構造となっており、頻繁に使うと歪み上手くかみ合わなくなります。

私が春から秋にかけて週一回程度、1年間使い続けたらだいぶ歪んでしまい、うまく蓋が閉まらなくなってしまいました。

ステンレス製については、蓋が上から抑える構造となっているため、もし頻繁に使う事を想定されている方は、ステンレス製のものを購入しましょう。

別々のメリット・デメリット

火起こし器【CAPTAIN STAG】

火起こし器は、組立式が主流で操作も簡単なものが多く販売されています。

今回はその中でも、キャプテンスタッグの火起こし器を例に挙げて解説していきます。

スペック

製品サイズ:幅18×奥行19×高さ20cm

収納サイズ:15×20×厚さ3cm

重さ:1kg

CAPTAIN STAG 炭焼名人 FD火起し器

実際にこの火起こし器を使うと以下の動画のようになります。

今回は一人用の小さなバーベキューコンロを使っているため、火起こしで使う炭も少なくしていますが、容量としては、まだまだ余裕のあるものとなっています。

ちなみに、この動画ではオガ炭に火の付きやすい安価な炭を加えて火の付きにくさをカバーしています。オガ炭の方が火力が安定するため使いたいのですが、なにせ火が付くまで時間がかかるため、うちでは合わせて使っている状態です。

それでは、火起こし器のみのメリット・デメリットをお伝えしていきます。

コンパクトで持ち運びが便利

収納時には厚さが5.5cmと非常にコンパクトに収まることが分かります。

この中に網も収まっており、開くだけで使えるものとなっております。

重さは1kgとそれなりではありますが、炭に火を付けると思えば、安定するための重さと解釈することができます

用途によって大きさを選べる

今回紹介しているサイズは、ソロキャンプにも使えるコンパクトに重きをおいたものとなります。

複数人で使うバーベキューコンロの場合は、もっと大きなサイズの火起こし器を使って効率的に火起こしをする必要があります。

その場合でも、使い方によってサイズを選べるところが、火起こし器のみで購入した時のメリットとなります。

スペック

製品サイズ:幅23×奥行25×高さ28cm

収納サイズ:19.5×28×厚さ5.5cm

重さ:1.7kg

CAPTAIN STAG 炭焼名人 FD火起し器(大)

一回り大きくなった火起こし器で、大人数で扱うにはこちらのサイズを選びましょう。

炭の大きさに注意

どんな炭を使っているかによるのですが、細かい炭などを使う時に下の網から落ちてしまうことがあります。

私が消し炭の中から使える炭を再利用した際にどんどん下に落ちてしまったため、新しい炭を使った方がいいなと感じた部分です。

基本的に新しい炭を使っている方は、気にしなくていいと思いますが、細かい炭を買っている方は少し注意してみましょう。

火消し壺【roseddy】

今回、例として扱うのは基本的な形をした『roseddy』の火消し壺となります。

スペック

製品サイズ:直径16.5cm x高さ16.5cm

重さ:700g

容量:3L(炭2~3kgを収容可)

消火時間:60~120分(密閉消火)

火消し壺 reseddy

容量3Lというのは、3人ほどでバーベキューをした際に、残った炭を入れることができる量となります。

消火時間についても60分以上はおいて、しっかり熱が冷めてから扱うようにしましょう。炭はとても高温となるため、中途半端な時間で火消し壺を扱わないように注意してください。

さて、こちらの商品ですが、火消し壺に加えて、耐熱グローブと火吹き棒、そして収納袋のセットとなります。

耐熱グローブについては、軍手のようなものなので、実際に使うと少し心もとないような印象を受けます。火吹き棒は、バーベキューよりかは焚火の方があっているでしょう。

なので、しっかり使っていけるものとすれば、火消し壺と収納袋で、補助的に使うのが耐熱グローブと火吹き棒ということになります。

それでは、火消し壺のみのメリット・デメリットをお伝えしていきます。

水・密閉消化を選べる

火消し壺に水を入れて消化する『水消火』と、空気を遮断し酸欠状態にして消火する『密閉消火』の2つの消火方法を選ぶことができます。

水消火では、短時間で後片付けができるため時間がない時でも安全に炭を処理することができます。

密閉消火では、60~120分ほど時間がかかりますが、炭を次回の火付けにそのまま使うことができるため、効率的な火起こしに繋げることができます。

持ち手の位置に注意

熱い炭を入れるため、火消し壺自体もかなりの高温になります。

下の写真を見てもらうと持ち手の部分が壺に接しているのが分かるかと思います。

炭を入れ終わった後に、持ち手を掴んでもまったく熱くなかったため、短時間であれば高温になることはありませんでした。

ただ、消化中に移動させることになったら、熱くないか必ず確認するようにしましょう。

まとめ

今回は、火起こし器と火消し壺の紹介から、兼用と別々のものをそれぞれ解説していきました。

火起こしを簡単に、そして後片付けもスムーズに終わらせることがバーベキューを楽しむためには必須となります。

バーベキューの頻度とどれだけ効率的に作業を進めていきたいかで、使用する道具は選ぶことができます。

兼用にするのか、別々のものでスマートに進めていくのか。

みなさんの充実したバーベキューライフの参考になれば幸いです。

それでは、また別の記事で会いましょう。

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