農業・稲作体験で得られるものとは
新年は新米で迎える
我が家では毎年お米を作っていまして、新年はその年に収穫した新米を食べることにしています。
実際に新米の方が美味しいのか?と、言われるとはっきりしとした違いは分かりせん。今は炊飯器が高性能なため、お米の質を上げるより炊飯器の質を上げた方が美味しい気もします。
つまり、何事においても気持ちが大事ってことですよね。味ではないのです。
稲作はお米を収穫するだけじゃない
うちの田んぼでは、一家で食べる量ぐらいしか作っていません。大農家さんのように『一面に広がる稲』のような光景にはなりませんが、あれは壮観ですよね。
地方に遊びに行くと、5月ごろは田んぼに小さな苗が植えられて、夏の間は青々とした稲が一面に広がり、秋になると綺麗な黄色となって季節を教えてくれます。
棚田で稲作をしている場所などはそれ自体が文化として観光名所となっていたりしています。石川県の輪島にある千枚田といえば有名どころではないでしょうか。日本の棚田百選、国指定文化財名勝に指定されており、稲作はお米という食糧を作るだけではないことを教えてくれます。
地域によっては、稲作体験として棚田の一部であったり、作り手がいなくなった田んぼを貸し出して農業体験を実施している団体もいるぐらいです。観光だけではなく、地域の繋がり作りの一環となっているんですね。
我が家の農業・稲作事情
一家総出の一大イベント
私が小学生ぐらい、20年ぐらい前の話になりますが、稲作は親戚も集まる一大イベントでした。それから月日が経ち、どんどん稲作に関わる人が減っていき、今では両親と私と妻で収穫するだけとなりました。コンパクトにすんなり終わるのでそれはそれでいいのですが、少し寂しい気もします。
ただ、今年はついにちび双子を田んぼに連れていくことにしました。以前のように親戚が~というような雰囲気にはなりませんが、それでも参加する人が増えることは楽しみです。
小さい頃から農業に慣れ親しんで欲しい
脱穀のお手伝いといっても、ちび双子は何をしているか分かっていないと思います。それでも稲作はみんなでやるものだと認識して欲しいがために、参加させてみました。
とりあえず、最初は体を動かすのが楽しいようです。
ママたちのやっていることをまねします。
よく頑張りました。全身を使って運動することも大切なことです。あとは自然の中で自由に遊んでいました。
デビュー戦としては、十分に働いてくれました。あとはお米になった時に「あの時のお米だよ」と教えながら食べさせるのみです。
自分で収穫したものを食べる
うちのちび双子はあまり野菜を食べる方ではありません。女の子の方はまだ食べる方ですが、食卓に並べるといまいち食べが良くないように感じます。
そんな時、保育園からびっくりする話を聞きました。
『ちび双子ちゃん野菜好きですよね。園の畑で作ったトマトよく食べてますよ』
自分で収穫してその場で食べるのが良いのか…知らなかった。それなら話は早いと、さっそくちび双子を連れて家の畑へ。
ちび女の子は本当にトマト食べてる…でも、ちび男の子食べないじゃん!笑
それならと思い、今度はとうもろこし畑へ。
ちなみに、服装は「となりのトトロ」のカンタとさつきをイメージしています。笑
収穫したとうもうろこしは妻に茹でてもらい、さっそく炭で焼きましょう。
とうもろこしが穴あきなのは、焼く前にちび双子がかじったためです。やはり自分で収穫したものは特別なようで焼いたものは一生懸命食べていました。
まとめ
農業がちび双子に教えてくれたこと
正直、私は農業があまり好きではありません。というか野菜が好きではありません。父親が兼業農家で大きめの家庭菜園をやっているのを横目で眺めていたのみです。実際に作れと言われてもまず無理でしょう。スーパーに行けば買えるものをなぜ家で作る必要があるのかと、本気で思っていた時もありました。
しかし、子供ができた今になってその大切さを感じています。
スーパーで並んでいる野菜はどうやって作られているのか。大小様々で形が面白い野菜も畑にはたくさんあります。食べごろかどうかも自分で収穫して食べて感じとることもできます。
これからちび双子には、苗や種を植えさせるところからやらせてみようと思っています。今は収穫だけですが、大きく育っていく過程も含めて自分で育てる楽しさ、難しさを感じてもらいたいのです。
これこそが、実体験なのです。インターネットで調べても、本で読んでも得ることができない特別な体験なのです。子供のうちにどれだけ、このような実体験を積み重ねてあげるかが私の親としての役割であるとも思っています。
農業はそんな様々な過程を通して、ちび双子を成長させてくれる一端を担うと信じています。
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