日本3大樹氷の一つ『蔵王の樹氷』を紹介
"氷と雪の奇跡"壮大な『蔵王の樹氷』
山形県山形市の蔵王温泉にある、日本3樹氷の一つといわれる蔵王の樹氷。見られる時期としては12月下旬から3月上旬、最盛期は1月下旬から2月下旬となっています。私が会場に行ったのが、2月上旬のため、時期としては最盛期といわれるときになります。
※今回紹介するのは、予約不要の山形県側からの樹氷見学ルートになります。他にも宮城県側からの予約して参加するものもありますので、間違えないようにしましょう。
樹氷が見れるのは、『蔵王温泉スキー場の樹氷エリア』となっており、蔵王ロープウェイ山麓駅から樹氷高原駅、地蔵山頂駅と乗り継いでいくと見ることができます。
地蔵山頂駅から樹氷を楽しむ方法として3つ紹介します。それぞれ写真と見所を載せておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
その1:ゲレンデから樹氷を近くで体感する
地蔵山頂駅からゲレンデの方に進むと屋外に出ることができます。樹氷が並んでいる場所にはロープが張られているため、すぐ近くまで行くことはできませんが、大きな樹氷を感じることができます。また、近いだけに臨場感あふれる写真を撮ることができます。
樹氷を近くで見る際に、一番注意したいのは、とにかく寒いことです。
最初のロープウェイである蔵王山麓駅は標高850mで樹氷が見られる地蔵山頂駅は1,661mのため、別格の寒さとなります。天気が良いと山麓駅に乗るまで温かく感じることがあるかもしれませんが、絶対に軽装になってはいけません。
また、圧雪されていない部分が多くあるため、スノーブーツを履いていくことを強くおすすめします。
その2:地蔵山頂駅の山頂テラスから一望する
私が最もおすすめする楽しみ方になります。
レストラン山頂の入り口に向かって左手側に『山頂テラス行き』の階段があります。そこから登っていくと樹氷を一望できるテラスに出ることができます。
ここから一望できる樹氷は壮大で、日本3大樹氷を実感することができます。
山頂テラスは足元の雪が踏み固められているため、靴に雪が入ることもなく、寒くなったらすぐに屋内に避難することもできます。この場所では、樹氷全体を写真に収められることに加えて、ロープウェイとゴンドラを一緒に写真に撮ることもできます。写真としても少し違った雰囲気が出て面白いかもしれません。
その3:地蔵山頂駅内の『レストラン山頂』から見る
地蔵山頂駅には『レストラン山頂』が併設されており、そこから樹氷を見ることができます。何よりもありがたいのは温かい屋内から見れることです。
窓際に席が設置されているため、樹氷を見るには最適です。ここからは下の写真のように撮ることができます。その1、その2で紹介したものよりかは臨場感はありませんが、休憩しながら眺めを楽しむには十分な場所となります。ガラスに壁面が反射して写ってしまうため、きれいな写真を撮りたい場合は屋外で撮ることをおすすめします。
ちなみに、レストラン山頂はメニュー表にあるようにスキー場の定番のお食事が売られています。温かい食べ物を楽しみながら樹氷を見れるのも良いところですね。
蔵王ロープウェイから見える『絶景』
蔵王ロープウェイ山麓駅から樹氷高原駅までは、よくあるスキー場の景色となります。見所は樹氷高原駅から地蔵山頂駅までの途中に見えてくる樹氷と風景になります。
ゴンドラに乗っている時間は10分程度しかないため、ゆっくりしているとすぐ到着してしまいます。周りをよく見渡しながら雄大な景色を見逃さないようにしましょう。
樹氷高原駅から地蔵山頂駅に行く際に、スキーヤーと樹氷鑑賞の方とでゴンドラに乗り込む場所が違います。観賞用の通路の方が空いているため、間違って並ばないように注意しましょう。
樹氷を見るまでにかかる時間は?
私は樹氷を見てから帰るまでに4時間ほどかかりました。当日のタイムスケジュールを載せておきますので、旅の参考にしてみてください。
- 8:00蔵王ロープウェイに到着
チケットの購入等、ゴンドラに乗る準備。
- 9:00蔵王山麓駅に乗るために列に並ぶ
※ゴンドラは8:30から運行開始
1時間は並ぶ覚悟が必要です。この時間だと屋外まで列になっていました。 - 10:00山麓駅発のゴンドラに乗る
- 10:20樹氷高原駅発のゴンドラに乗る
ここはスムーズでした。
- 10:30地蔵山頂駅着
全体を見て回っても、1時間もあれば樹氷を楽しむことができます。
- 11:50地蔵山頂駅発
ここも割とスムーズでした。
- 12:30樹氷高原駅発
樹氷高原駅から山麓駅のゴンドラに乗るのも時間がかかります。
- 12:40山麓高原駅着
- 13:00駐車場に戻ってくる
見てもらうと分かると思いますが、ゴンドラに乗るまでに時間がかかります。特に、山麓駅⇔樹氷高原駅は、2台のゴンドラが往復して乗せるシステムになっています。
駅間は10分ほどかかるため、一回出発すると次に乗るまでに絶対に10分の待ち時間が発生することになります。加えて、一台に乗れるのは30名ほどのため山麓駅⇔樹氷高原駅がとにかく混みます。
私が9時に並んだ時は下の写真のような状態でした。これも列の途中から撮っているため、後ろにも列が続いています。誤解しないで欲しいのは、この入り口に入って終わりではなく、ゴンドラの乗車口までさらに並んでいます。イメージとしては、入り口から乗車まで1時間待ちです。
簡単にまとめると、①山麓駅に並んで1時間、②ゴンドラの往復時間を合計して1時間、③樹氷を見るのが1時間の合わせて3時間となります。これが9時に並んだ場合なので、混み始めるとさらに並ぶ時間が増えることになります。
待つのが嫌なら山麓駅の搭乗口に少しでも早く並びましょう。
樹氷幻想回廊ツアー(ナイトツアー)
私は参加しなかったのですが、予約制で夜にライトアップされた樹氷の間直まで行けるツアーを開催しています。暖房付きの特殊車両・新型雪上車「ナイトクルーザー号」に乗車して行けるそうなので、興味のある方は下記ホームページをご覧ください。
施設&アクセスの紹介
蔵王ロープウェイ(蔵王温泉スキー場)の施設紹介
営業案内
樹氷鑑賞用の案内を載せておきます。片道も売られていますが、スキーなどで滑り降りてくる場合に購入するものになります。樹氷を鑑賞する方は地蔵山頂駅までの往復券を購入しましょう。
- 住所&問い合わせ
蔵王ロープウェイ
〒990-2301 山形市蔵王温泉229-3
TEL 023-694-9518
- ロープウェイ運賃
行先 | 往復 | 備考 |
地蔵山頂駅 | おとな 3,500円 こども 1,800円 | おとな:中学生以上 こども:小学生 幼児:未就学児 |
- 営業時間
山麓線 8:30~17:00
山頂駅 8:45~16:45
※多客時は臨時運転いたします。
※天候状況により運転を休止することがあります。
- ペットの同伴について
冬期は、いずれの場合もお断りさせていただきます。
なお、補助犬(盲導犬・聴導犬・介助犬)につきましては『身体障害者補助犬法』に基づいて、無料で乗車いただけます。
チケットの購入について
蔵王山麓駅内にチケット売り場があります。正面玄関入って右手側に現金のみ使用できる窓口、正面にクレジットカード等使えるチケット販売機がありますので、支払方法でお選びください。
屋外にもチケット売り場がありますが、スキーヤーとして山形蔵王温泉スキー場に来た方向けのため、間違えないようにしましょう。
施設内の所々に、webチケットと記載されていますが、おそらく『とくとくクーポン』他、各旅行会社ホームページより申し込むものになるかと思います。とくとくクーポンについては、画面を印刷して持参と書かれています。料金等割引については、最新の情報をご確認ください。
山麓駅に並ぶ前にトイレ休憩を
蔵王温泉スキー場正面駐車場の奥にレストランと無料休憩場があります。ここから長丁場になりますので、一旦ここでトイレを済ませておくことをおすすめします。
※各駅にもトイレはありますが、並ぶことを考えるとこちらで済ませましょう。
アクセスの紹介
■有料駐車場【平日は無料】
12月24日(土)から土・日・祝日と年末年始の12月29日(木)~1月3日(火)は1台1,000円
・蔵王体育館駐車場(100台・上の台ゲレンデ)
・蔵王中央ロープウェイ第1・第2駐車場(150台・中森ゲレンデ)
・蔵王ロープウェイ第1・第2・第3駐車場(200台・横倉ゲレンデ)
・大森駐車場(600台・大森ゲレンデ)
■無料駐車場(オールシーズン)
・竜山駐車場(300台・竜山・上の台ゲレンデ)
・黒姫駐車場(200台・黒姫ゲレンデ)
・唐松駐車場(150台・ゲレンデシャトルバス運行日に限る)
・横倉国設駐車場(200台・横倉ゲレンデ)
※駐車場の位置情報はMAPにまとまっておりますので、事前にご確認ください。
私が蔵王温泉スキー場の正面駐車場(蔵王ロープウェイ駐車場:横倉ゲレンデ)に入ったのが土曜日の7時40分ごろとなります。その入る前の混雑が下の写真の通りです。混雑具合にもよりますが、8時前に駐車場の周辺にいれば正面の駐車場に入れるかと思います。他の駐車場については、駐車場MAPをご参照ください。
まとめ
今回は日本3大樹氷の一『蔵王の樹氷』の紹介となりました。一面の樹氷を目の当たりにして、日本にはこんな景色があるのかと、とても感動しました。ゴンドラからの景色と、山頂駅から樹氷を一望するのはまた違った眺めとなるため、どちらも見逃さないようにしましょう。
樹氷を楽しめる山頂駅についてまとめると以下の通りになります。
①屋外(間近で見ることができる)
②山頂テラス(全体を一望できる)
③レストラン山頂(温かい屋内)
どの場所も見え方が違うため、全てを見て回ることをおすすめします。
山形県側から行くと、予約も不要で防寒対策さえしていけば、ロープウェイで樹氷まで行くことができるお手軽さがとても良いところです。が、その反面、とても混雑しますので事前準備は念入りにしていきましょう。特に山麓駅からの移動は要注意です。ここを突破できればあとはだいぶスムーズに感じますので、耐えましょう。
耐えた先には、壮大な景観が待っていますよ。
それでは、また別の記事で会いましょう。
東北旅行については、別の記事も書いておりますので、旅行の参考にぜひご覧ください。
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